髪が傷んだからトリートメント!は本当に正しいの?
前のお店で毎回全体カラーをしていたら髪が凄く傷みました。そちらに行けばトリートメントで治りますか?
との質問を頂きました。
まず髪とはどういうものか?というお話から。
髪の傷みというとまず思い出すのが枝毛。
髪はタンパク質でできていて爪と同じ死滅細胞でできています。
爪と違うのは柔らかさです。
髪の表面はキューティクルで覆われています。キューティクルはケラチンという硬い物質ですが、そのキューティクルとキューティクルの隙間にあるのは「CMC」という弾力がある成分です。
では、傷んでいる髪はどんな手触りでしょうか?
パサついて硬いですね!
硬く感じるのはこの「CMC」が流失しているからなんです。CMCは水分を保ち、髪の栄養分の流出も防ぐ大切な成分です。でも「CMC」は水や薬剤に弱いんです。
キューティクルはもともと水をはじく性質なんですが、シャンプーのやり方や、毎日のお手入れや、美容室でのカラーやパーマで髪が傷むと、キューティクルの効果も薄れ、少しずつ「CMC」が流れてしまいます。
髪は傷んでしまったら元の状態には戻りません!
が、良い状態にすることはできます。
でもトリートメントで1回のご来店で髪の傷みを「修復する」というのは正直に言うと無理です。あくまで「補修」の状態で、しっかり「修復」できたとは言えません。
そのためには、ホームケアがとても重要。
毎日「CMC」を髪に補給することが大切なんです。
お肌で例えるとCMCは化粧水、オイルやクリームは乳液です。
だから、ホームケアでオイルだけというと不十分なんですね。
定期的にお店でメンテナンスをして、毎日ホームケアをする。
キレイな髪を作るのはお客様の習慣がポイントということになります。
傷んでいるから髪にオイルをつけてますが・・・
というお客様は多いです。がしかしそれだけでは足りません!
オイルだけつけているということは何もせずに、髪にフタをしているのと同じです。
加水、保水、保湿がベストです。
化粧水、美容液、乳液という感じです。
ハルールで扱っているヘアケア商品で言えば、この2つです。「潤」で保湿し、「整」でCMCを保護します。
トリートメントをしないといけない状態であれば、それは間違いなくやった方がいいですし、お客様もお気持ち的には納得します。
大切なのはそこで終わらないということなんですね!
ホームケアもトリートメントも大切ですが、もともと髪を傷める原因を少なくすることも大切。
髪のダメージが少ないメニューで施術する大切さってこれなんです!まさにこれが「キレイ髪」メニューです。