理屈としては分かるけど感覚として納得できない時
前に縮毛矯正をかけてビビり毛になりました。
というお問合せを頂きました。
それでもかけれますか?と・・・
お気持ちは凄くわかるのですが残念ながら、見てもわからないのでやってみないとわかりません・・・
とお答えするしかないんです。
凄く冷たい言い方かもしれません。
で拝見させて頂き無理ならお断りさせて頂きますし、根元しかおススメできない場合もあるでしょうし、色々なんです。
でなんでビビり毛になったというとダメージですね。
カラーやパーマをかけてない髪がいきなりビビり毛になることは事故でもない限り考えられません。
その方をクセリングさせて頂き
①カラーをセルフでやっている
②アイロンを使用しセットしている
③加齢毛による髪質の変化
をご指摘させて頂きました
①のセルフカラーなんですがセルフカラーで根元だけ染めて頂いているならいいんです。
その方は全体的に伸ばしてました。
カラーの仕組みは脱色→染色になりますから、染めたいのは根元だけなのに伸ばしてしまうクセがあるみたいでした。
フロントの毛先は暗く、内側は明るいという感じななっておりました。
これでは色むらはもちろん、ダメージのムラにもなってしまいます。
②のアイロンセット
これはダメージと加齢による髪質の変化で髪が思うようにまとまらなくなりセットしてしまうという現象です。
悪いことではなくむしろいいことなんですが、今回の場合それがあだとなりビビり毛を招いてしまったようです。
使用温度は180℃。できれば120℃でないとダメです。
ドライヤーの熱を気にされて弱風でドライしていたようですが、てその後のアイロンがまずいパターンとなってしまいました。
③の加齢毛ですが髪質が弾力がなくなってきたとおっしゃっておられて不安そうでしたが、これは皆さん起こり得る現象です。
この3つの条件が揃ってしまい、今回の現象になってしまいました。
きれいになるのには1年はかかりますとお伝えさせて頂き、少しずつカットしていくことで話はまとまりましたが・・・
仕上がりの毛先を見て毛先をブローで内側に入れたいとおっしゃられて・・・
ダメですよとと優しくお伝えしました。
そうなんです。
そこでブローしても形にはならず、アイロンしてしまう恐れがあるんです。
お客様はとてもヘアスタイルを毎日きちんとしていたいんですね。
けれどそこがダメなんです。
しかしお客様は納得いきません。
この納得いかないのは、今まで何もしなくて形になったことがないからなんです。
日本は1年の内、半分は湿度が高い国です。
いくらがんばってブローしようがセットしようが固めないと崩れます。
そこなんです。
何もしなくても形になるスタイルがベースにあればあとはアレンジ次第になるわけです。
ブローをする、カラーをする、パーマをかける、矯正をかける、コテ、アイロンを使用しセットする。
全て悪いことではないいんですが、髪にも限界があります。
そして髪には個人差があります。
傷みにくい人もいれば、傷みやすい人もいるんです。
ビビり毛になっても治ったと感じる時もあれば、ダメな時もあるというのはそういうことなんです。
もし髪に神経が通っていたらボロボロの毛先はどれだけ痛いか想像して見て下さい。
180℃のプレートを押し付けられてみたことを想像すると・・・
まあ髪には神経ないですから想像しにくいですよね。
ビビり毛を作るのはご自身で原因を作っているということなんです。
そして今回のタイトル。
理屈としてはわかるけど、感覚としては納得できない。
ビビり毛になる理屈はわかるけど、ビビり毛にしたのは美容室。
こうなるわけです。
しかし髪というのは治ると機能はないわけですから
ビビり毛にしてしまった理屈はわかるけどビビり毛になってしまう薬剤を使用しているとなります。
そうすと薬を弱いのにとなりますが本当に弱いの使用してます?弱い=はどうなるかわかりますか?
伸びないですよね?
それが短時間でできているなら、それは傷まない薬といって使用しているが、実はパワーがある薬剤になるわけです。
酸性でもアルカリ性でも傷みます。
よくアルカリ性は傷むけど酸性は大丈夫なんて方いらっしゃいますが本当かよ!という話です。
そして弱酸性と薬を使用してますと言っておきながら、根元はアルカリとかのパターンもありますから世の中言ったもん勝ちですね~
しかしそれで大丈夫ならいいんです!
といいたいところですがその1回があとで大変な事を引き起こす事もあるんです。
今回は写真はありません。
なぜならそれだけ施術が大変だったということです。