ジアミンアレルギーの方のヘアカラー
今回はジアミンアレルギーのお客様のカラーについてです。
最近よく耳にするこのジアミンアレルギー。
まあ美容師だからかもしれませんが・・・
ジアミン ッテナンデスカ?
まずはジアミンについてです。
髪を染色する時に使われ、「酸化染料」と呼ばれています。
パラフェニレンジアミンを「ジアミン」と略します。
パラフェニレジアミン以外にもジアミンとつくものはあります。
言葉は漠然と使い分けられているようですね。
アレルギーを引き起こす可能性は酸化染料の中でも個々の成分によって異なります。
染料には酸化染料と直接染料があります。ジアミンと名前がつく直接染料もありますし、ニトロパフェニレンジアミンやパラニトロオルトフェニレンジアミンというのもあります。
俗に言うニトロ染料と呼ばれるものでこれら直接染料はジアミンアレルギーをおこすものではありません。
酸化染料のジアミンがアレルギーを引き起こすんですね。
ではジアミンアレルギーの方をどのようにカラーしたのか?
簡単です。
ジアミンが入っていない染料で染めればいいのです。
アレルギーのある方が、通常すすめられるのは
・マニキュア
・ヘナ
・カラートリートメント ですかね。
しかしこれらは髪を傷めず染めることはできますが、明るくはできません。
脱色効果はないからです。
じゃあアレルギーの方は明るくできないのか・・
Haru-Ruでは、脱色と染色を分けて行なっていますから、明るくできます!
???普通は分けてやらないの?
はい!一般的な普通のカラー剤は脱色、染色を同時に行うので、染色にジアミンが含まれているから、できないんです。
まずは脱色。
脱色に使う、ライトナーやブリーチ剤にはこのジアミンは入っていませんから、恐れることはありません。
ただ、ブリーチは一番髪を傷めるので今回というかHaru-Ruでは使用しません。
髪をキレイに保つがコンセプトですから!(でもブリーチカラーは得意です!w)
ですから、まずはライトナーを使って脱色します。
通常のライトナーだと明るくなりすぎるので今回使うのはこちら。
「ヌースフィット」のライトナーです。
通常のものより、大幅にアルカリ減らしているので髪への傷みも少なくて済みます。
カラーの色味だけでなく、髪に与える負担と薬剤の質に拘る職人美容師には必至アイテム。
なかなか手には入りません!
そしてノンジアミンカラーを使って染色。
アペティート化粧品のヘルバです。
暗めの色から若干のブラウンに・・わかりますか?
このようにノンジアミンの酸性カラーで施術するだけではなく、
脱色して明るくしてからというのも1つの方法です。
メリットはマニュキアなどとは違い、通常のカラーのように明るい色でも楽しめる。
デメリットは時間とお金がかかる。
脱色と染色分けて2回しますので仕方ないんです・・・
やはり一般的なカラーの脱色と染色と同時にすることが与える髪への負担について、改めて考えました。
そして当たり前になっていることが当たり前にできない方もいるという現実。
何を隠そう私もジアミンアレルギー。
あの痒さのことを思い出すともう二度とカラーなんてって思います。
痒さを通り越え、痛さに変わります。
2日間がつらいのです。
しかしその反面、白髪を染めたい!とかキレイにしたい!という気持ちにもなります。
今回のやり方だけではなく方法は他にもあります。
担当の美容師さんなら無理!というだけではなく、色々な方法をご提案してくれると思います。
ぜひ聞いてみて下さい。
お客様のあの笑顔を思い出すとまた明日も頑張ろうと思うわけです!
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